静岡市の文化財

清見寺朝鮮通信使詩書一覧

No.25 副使李仁培(小行人)五言律詩

使行年
西暦1763年~1764年
制作者
李仁培
形態
紙本墨書
制作年代
明和元年・西暦1764年
寸法
縦31.7cm×横30.0cm
副使李仁培(小行人)5言法詩
清見寺次南壺谷龍翼韻

塔湧芙蓉界
楼開日月波
漁舟煙外返
証節雨中過
満地新梅好
参天古木多
殊方題物色
其奈客愁何

副使李仁培 印

清見寺で南龍翼に次韻す

塔の湧く芙蓉界
楼は開く日月波
漁舟煙外に返る
征節は雨中にすぐ
地に満つる新しき梅の好もしく
天に参ずる古木多し
殊にまさに物の色を題とすべし
その客の愁いをいかんせん

清見寺で南龍翼に次韻す

清見寺では池に広がる蓮の花の上に塔がすっくと立ち、海に臨んだ高楼は波の上に聳えている。漁船が海原の煙雨(えんう)を抜けて港に帰るように、使節団の行列は雨中をよぎっていく。寺院の梅の木は地を這うように仕立てられており、そのほかの大樹は天を突くように多く伸びている。まさに詩題としてこれらの形象を取り上げるのに賛同はするが、旅愁はいかんともしがたいものがある。

At Seikenji, a tower rises high above a pond on which lotus flowers expand, and the tower facing the sea looms large. Like fishing boats cutting through a fine rain at sea as they return to port, the mission’s procession passes through the rain. The temple’s ume trees look naturally as if they are crawling over the land, while other large trees rise in great number as if to pierce the sky. I approve that such landscaping seems made to provide topics for poems, yet I cannot express the sadness of my travels.

청견사에서 호곡 남용익의 운을 따라

탑은 부용 세계에 솟구치고
누각은 해와 달과 파도에 열렸다.
어선은 안개 밖에서 돌아오고
사신의 깃발은 빗속에 지난다.
땅 가득한 새 매화가 좋고
하늘 닿은 고목이 많은데
이역의 물색을 이름 지으며
나그네 시름을 어찌할거나.

부사 이인배[인] 동암

*李仁培・・字は、季修、号は廻渓だが、派遣の際には橦菴と刻んだ印章を使用した。本貫は全義。癸酉年(1753年)の司馬試に合格し、丙子(1756年)の庭試に合格した。弘文館校理のときの癸未年(1763年)に副使として派遣された。

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