静岡市の文化財

清見寺朝鮮通信使詩書一覧

No.23 書記柳逅(酔雪・柳子相)七言律詩

使行年
西暦1747年~1748年
制作者
柳逅
形態
紙本墨書
制作年代
延享5年・西暦1748年
寸法
縦38.4cm×横52.6cm
書記柳逅(酔雪、柳子相)7言法詩
奉和忍上人

繞寺杉松翠影脩
門臨滄海望帰舟
人間赫日時方夏
洞裡鳴蝉境似秋
一院寥々成小坐
層厓㶁々対懸流
僧言詩有前人蹟
欲去徘徊更倚楼

戊辰仲夏翠雪柳子相 印印

前詩草々写贈且要印章故改書奉寄前草裂去好矣

忍上人に和し奉る

寺をめぐる杉松の翠影をさまり
門は滄海に臨んで帰舟を望む
じんかんの赫日時はまさに夏
洞裏の鳴蝉の境は秋に似たり
一院寥々として小坐をなし
層厓ひょうひょうとして懸流に対す
僧は言ふ詩に前人の蹟ありと
去らんと欲して徘徊さらに楼による

前の詩草草写して贈る且つ印章を要す故に改書し寄せ奉る
前草の裂去このまし

忍上人に和し奉る

清見寺を取り囲む杉や松の緑影(りょくえい)は長々と伸び、寺門(じもん)は大海原に向かって立ち、港に帰る船が望まれる。人の世の時刻は赫々(かっかく)(*)たる太陽のもとのまさに夏ではあるものの、裏山に蝉が鳴いて境内は秋にさしかかっているようである。寺内はもの寂しげで、僅かな時間を過ごしたが、崖をながれ落ちる瀧に対座していたのである。住職の言では、詩には、使節の先人達がこの寺院に足を止めたという跡があると。追慕(ついぼ)の念を抱きながら、辞去(じきょ)する前にもう一度境内を徘徊(はいかい)し楼台に立ち寄ったのである。

以前に差し上げた詩には印章を押して無かったので、書き改めて差し上げます。以前の書は棄却(ききゃく)されたい。

(本詩は隷書体による表記で、第六句の韻字を初め誤って「河」字で書き、これに傍点を付けて、本詩末尾に「流」字として訂正している。)

The cedar and pine surrounding Seikenji cast long shadows, the temple gates stand facing the open sea, and boats can be seen returning to port. Though time in the world of man and the brilliant sun tell me it is summer, the temple grounds where cicadas cry makes it seem autumn is approaching. The temple’s interiors are lonesome, and I spend a little time here, sitting facing the waterfall running down the cliff face. According to the chief priest, there are traces that our envoy predecessors stopped at this temple to write poetry. With a yearning for the past, I take one last wander through the temple grounds before we depart, arriving at the tall tower.

I did not affix a seal to the poem I wrote previously, so have written it anew. I wish to have the previous inscription abandoned.

인상인에게 화답함

절을 에운 삼나무 소나무 푸른 그림자 기다랗고
대문이 창해에 임하여 돌아가는 배를 바라본다.
인간의 뜨거운 날 계절은 여름이요
골짜기 우는 매미 경지가 가을 같은데,
온 뜨락 고요한 데 작은 자리 만들었고
층층 절벽에 졸졸 폭포수를 걸어 놓았네.
전인이 자취 남긴 시가 있다 중이 말하기에
가려다다 배회하며 다시 누각에 기댔노라.

무진 중하 취설 유자상 [인] 유후,취설

앞의 시는 대충 써서 주었고 또 인장을 요구하였으므로 고쳐 써서 부치니,앞의 초고는 찢어 버림이 좋겠습니다.

*柳逅(1690-?)・・字は子相、号は酔雪、全州の出身。景宗辛丑年(1721年)の生員試に合格し、戊辰(1748年)に書記として参加した。
*赫々・・光り輝く様子

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