静岡市の文化財

清見寺朝鮮通信使詩書一覧

No.16 従事官曹命采(蘭谷)七言絶句

使行年
西暦1747年~1748年
制作者
曹命采
形態
紙本墨書
制作年代
延享5年・西暦1748年
寸法
縦36.1cm×横58.7cm
従事官曹命采(蘭山谷)7言絕句
受忍師来訪直次上使韻以贈之

訪我辛勤錫杖飛
海天離思悵忘帰
参商異域難重面
回首扶桑夢獨依

従事蘭谷 走草

忍師の来訪を受け直ちに上使の韻に次してこれを贈る

我をおとなふに辛勤として錫杖飛ばし
海天に思いを離れ帰ることを悵忘す
参商域を異にして重ねて面すること難し
首を扶桑に回らせば夢は独り依たり

忍師の来訪を受け直ちに上使の韻に次してこれを贈る

使節である私を訪問するために、関棙主忍住職はわざわざ訪問してくれたが、海上に広がる空を眺めていると、突き詰めた思念(しねん)が解放され、帰国の事を忘れてしまいそうだ。参星と商星とが西と東に遠く離れているように、重ねて住職に親しく面会は出来ないでしょう。日本の事を思うと、夢だけがたよりになるでしょう。

In order to meet me, an envoy, chief priest Kanrei Shunin came all the way to see me. Looking out at the sky spreading over the sea, and released from my final duties, I seem to forget about returning home. Just as Orion and Antares are far apart between east and west, we shall not be able to have friendly meetings with the chief priest again, will we? When I think back about Japan, all that will remain is a dreamlike memory.

주인(主忍)스님의 내방을 받고 곧바로 상사의 운을 차운하여 증정하다.

나를 찾아 부지런히 석장을 날러오니
바다 하늘의 이별 사념 돌아가길 잊었노라.
삼성 상성 지역이 달라 다시 보기 어려우나
부상으로 고객 돌리면 꿈에서만 희미하리.

종사관 난곡 주초

*主忍・・癸未年(1763年)のときの清見寺住職だった関棙主忍。
*錫杖・・寺の僧侶が法席で使用する杖
*参商・・参星と商星。参とは冬の星座・オリオン座の三つ星で、商は夏の星座・蠍座の大火心星。お互いが東西に分かれ、同じ時期に見ることができないことから、会うことができない間柄を表す。
*扶桑・・太陽が昇る場所にあるという伝説上の大きな木。ここでは漠然と日本がある東の海を示す。
*走草・・一気に書き下ろすこと

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