静岡市の文化財

清見寺朝鮮通信使詩書一覧

No.6 正使趙泰億(平泉)七言律詩

使行年
西暦1711年
制作者
趙泰億
形態
紙本墨書
制作年代
正徳元年・西暦1711年
寸法
縦37.0cm×横47.4cm
正使趙泰億(平泉)7言法詩
清見寺題謝芝岸長老

清暁山門得暫過
楼頭払席白雲多
峰連富嶽千秋雪
日湧滄溟万里波
竹院不開僧入定
梅花初発客来哦
匆々却別諸天去
王事関心四牡歌

辛卯孟冬 平泉 印印

清見寺と題し芝岸を師に謝す

清暁の山門にしばらく過ぐすを得
楼頭に席を払えば白雲多し
峰は富嶽に連なる千秋の雪
日は滄溟に湧く万里の波
竹院開かず僧は入定せり
梅花初めてひらき客来たりてうたう
匆々に却別して諸天去り
王事の関心は四牡の歌

清見寺と題し芝岸長老に謝す

清らかに明ける暁どきに清見寺にて暫く時を過ごすことが出来た。楼台から見る空には白雲があり、山々に連なる富士山は雲を冠している。今太陽は眼前の暗い海からたち昇っている。竹林の奥の部屋では朝の勤行(ごんぎょう)が始まっているが、庭の梅に花が開いて使節一行を迎え、声を上げて驚いている。しかしながら匆々(そうそう)としてこの寺院を去るのは国家の使命があるからである。

We were able to spend a bit of time at Seikenji when the dawn broke clear. There are white clouds in the sky seen from its tall tower, and Mount Fuji, among a chain of mountains, is crowned with clouds. Now, the sun is rising from the dark sea before my eyes. In the rooms deep within the bamboo grove, the morning services have begun. The plum blossoms in the garden have opened, greeting the mission’s procession and leading the envoys to raise their voices with surprise. Hurriedly though we must leave this temple, it is for the fact that we are on a mission for our country.

청견사에서 지안스님에게 사례하여 지음

맑은 새벽 산문을 잠시 지나다
누각에 자리를 스치는 흰 구름이 많았다.
봉우리는 부악의 천년설에 이어졌고
해는 창명 만리 파도에서 솟구쳐 올라
대나무 뜨락 닫고서 승려는 입정하고
매화가 필 적에 객이 와서 읊조리네.
총총하게 제천을 이별하고 떠나가니
왕국의 일 생각에 사모의 노래부른다.

신묘 맹동 평천[인]양주세가, 평천

*諸天・・清見寺に扁額で掛っていたとされる「諸仏宅」を短くした言葉。
*四牡の歌・・『詩経』小雅の「四牡」は、4頭の牝馬が牽く車に乗って外国へ赴いた使臣を慰労する歌。

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