静岡市の文化財

清見寺朝鮮通信使詩書一覧

No.3 副使兪瑒(秋潭)五言律詩

使行年
西暦1655年
制作者
兪瑒
形態
紙本墨書
制作年代
明暦元年・西暦1655年
寸法
縦46.4cm×横59.5cm
副使兪瑒(秋潭)5言法詩
題清見寺示主僧

丈室臨滄海
魚竜聴唄声
山横鰲背立
雲捲鶴辺平
戸外乾坤豁
窓前日月生
東行六千里
到此滌塵情

竜集乙未日 南玉秋潭 印

清見寺と題し主贈に示す

丈室は滄海に臨み
魚竜は唄声を聴く
山は鰲背を横たはりてさだまり
雲は鶴辺をまるめて平らかなり
戸外に乾坤ひろく
窓前に日月生ず
東行六千里
ここに到りて塵情をすすぐ

清見寺の方丈(ほうじょう)の居室は深い海に臨み、海の主の魚龍の声が聞こえて来るようだ。背後の山は、巨大な亀の如く際立ち、雲は翼をおさめた鶴のように平らかである。清見寺に広がる天地は広やかであり、日はさんさんと照り、月はこうこうと輝く。使節として遥かに遠く来たものであるが、ここで旅塵(りょじん)を濯(すす)ぐことができて気が安まっている。

The private rooms in Seikenji’s main temple look out upon the deep ocean, and I feel as if I can hear the cry of the sea serpents, masters of the sea. The mountains behind stand out like enormous tortoises, and the clouds are calm like a crane with its wings folded. The heavens and the earth spreading out from Seikenji are vast; the sun shines bright, as does the moon’s glow. As envoys, we have come from afar; here I can wash away the dirt of our travels, putting my heart at ease.

청견사에서 주지 승에게 지어 보임

장실이 창해에 임하여
어룡이 범패를 듣는다.
산은 자라 등에 비껴 섰고
구름은 학 주변에 걷혔는데
방문 밖에 건곤이 활달하고
창 앞에는 해와 달이 돋는다.
동으로 육천리 길을 와서
여기서 속세의 정을 씻노라.

용집 을미 일남지 추담[인] 추담

*兪瑒(1614-1692年)・・字は伯圭、号は秋潭、本貫は昌原。乙亥年に司馬試を経て庚寅年(1650年)の増広試に合格し、乙未年(1655年)司僕寺正となって通信副使として日本へ派遣され、官職は参判となった。
*丈室・・寺の住職が居住する部屋。
*唄・・寺で経文や祈祷の詩文に調子をつけて唱えること。
*竜集・・天体の循環の順番を表す言葉。歳次のような意味。
*日南至・・太陽が南端から昇る日。冬至。

Page Top