静岡市の文化財

清見寺朝鮮通信使詩書一覧

No.1 読祝官朴安期(螺山)五言律詩

使行年
西暦1643年
制作者
朴安期
形態
紙本墨書(掛軸装)
制作年代
寛永20年・西暦1643年
寸法
縦52.0cm×横55.8cm
読祝官樸安期(螺山)5言法詩
再尋清見寺走筆留題

清見海東勝
重来情更深
巳超三界外
那有一塵侵
幽澗流成瀑
奇花蔚作林
征車門外住
忘却日西沈

癸未 仲秋 螺山居士

再び清見寺を尋ね走筆して留題す

清見は海東の勝なり
重ねてきたりて情は更に深し
すでに三界の外に超え
なんぞ一塵の侵すことあらんや
幽澗は流れて瀑をなし
奇花は蔚として林をなす
征車は門外にとどめ
忘却す日の西のかたにしづむを

清見寺は、我が国の東にある絶景の地である。再び訪問してみて更に詩情(しじょう)を深くしている。この地はすでに過去現在未来の時空を超越しているから、どうして俗塵(ぞくじん)にまみれることがあろうか。かすかな山あいの水は流れ来て清見寺に瀧をつくり、珍奇な花の咲く木はこんもり茂って林となっている。使節の車を門外に止めて、太陽が故国のある西の方に沈んでいくのを全て忘れて眺めていることであるよ。

Seikenji is a place of scenic beauty east of our land. Visiting again, my poetic sentiment is further deepened. This place transcends the time and space of past, present, and future, and I am no longer sullied by earthly affairs. Water flows from delicate mountain valleys to Seikenji, where it forms waterfalls; Trees on which rare flowers bloom grow thick to form groves. The mission’s carriages stop outside the gate. Watching the sun set in the west, the direction of my homeland, I empty my mind of all things.

다시 청견사를 찾아 주필로 지어 남기다

청견사는 해동의 승경
다시 오니 정이 더욱 깊네.
이미 삼계 밖으로 벗어났으니
어찌 한 티끌의 침노가 있으리?
그윽한 시냇물은 폭포를 이루었고
기이한 꽃은 울창하게 숲이 되었는데
가던 수레 문밖에 멈추고
해가 서쪽에 지는 줄도 몰랐다.

계미 중추 나산거사

*朴安期(1608-?)・・号は螺山、本貫は密陽。仁祖癸未年(1643年)に読祝官として派遣された。通信使一行が江戸に滞在する間、京都の天文学者・岡野井玄貞が朴安期を訪ねて七政算などの暦法を学び、その弟子の渋川春海がこれを基に日本最初の暦法である貞享暦を完成させたといわれる。
*三界・・仏家でいう三次元の世俗世界。

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